
こんにちは、ヒリポジャスです!



今回は【Netflix】 限定配信の映画《ザ・テキサスレンジャーズ》のあらすじ(ネタバレあり)、レビューについてお話していこうと思います。

※本記事にはネタバレ要素が含まれていますのでまだ映画を観てない方はご注意ください!
※ 「2019年版 最も視聴されている映画/ドラマ」 は2018年10月~2019年9月時点でのランキングとなっております
《ザ・テキサスレンジャーズ》
本作《ザ・テキサスレンジャーズ》は【Netflix】が公式に発表した 「2019年版 最も視聴されている映画/ドラマ」で映画部門第6位にランクインした作品です。
本作《ザ・テキサスレンジャーズ》は実話を元に作られた映画です。今まで紹介してきた映画と異なる性質を持つのが特徴です。

中身に展開の少ないのが弱点かな。
実は邦題が《ザ・テキサスレンジャーズ》、原題は《ザ・ハイウェイマン》でした。僕が参考にしている 「2019年版 最も視聴されている映画/ドラマ」 では原題表記だったので探すのに苦労しましたよ(笑)
劇中ではハイウェイマン→交通警察(本来は追い剥ぎという意味)らしいので本作にピッタリだと思うのですが、邦題はどうしてもテキサスレンジャーズを全面に出したいのか、かなりすべってますよね。
タイトルは何にしろ成績は優秀、合計視聴回数は4000万回再生を記録!

事件の映画化自体数回目だから
話題性も十分あったんだろうね。
あらすじ
1930年代、極悪強盗犯のボニーとクライドは2年間警察の手から逃れていた。
テキサス州犯罪取締役のリー・シモンズは州知事であるミリアム・ファーガソンに頼み、元テキサス・レンジャーのフランク・ヘイマーを雇う事にした。
リーはFBIに期待していないが、知事はFBI頼みだった。州をまたげばFBIの管轄になるので二人は近づけない。
フランクは引退生活中で射撃の腕も体力も落ちてはいたが、 目を背けられず依頼を受ける。
早速警察の指示通りに動こうとするフランクの目の前にかつての相棒、メイニーが現れる。メイニーは捜査に協力すると言い再タッグ結成(昔の仲間は殆ど死んだ)。
逃亡犯は見つかるのか? FBIをどうするのか? 結末はどうなる?
本作は実話が元になる作品ですが、 映画的にはサスペンスと言ったところでしょう。 観終わって命の尊さや正義の在り方について考えさせられる作品です。
監督
ジョン・リー・ハンコック(John Lee Hancock)

本作《ザ・テキサスレンジャーズ》の監督を務めるのはジョン・リー・ハンコック監督となっております。
監督と言えば《しあわせの隠れ場所》が代表作品ですよね。アカデミー賞作品賞受賞、サンドラ・ブロックにアカデミー賞主演女優賞をもたらした作品。実力は大いにあると言えます。サンドラ・ブロックに関しては別の記事で紹介しています。

キャスト
ケビン・コスナー(Kevin Costner)

本作《ザ・テキサスレンジャーズ》の主人公フランク・ヘイマーを演じるのは名俳優ケビン・コスナーです。

歳とってもカッコいいですな。
60歳越えの超名俳優ですね。《ダンス・ウィズ・ウルブズ》では監督・制作・主演をケビン・コスナーが務め、第63回アカデミー賞監督賞、第48回ゴールデングローブ賞最優秀監督賞を受賞しています。
他にも数々の賞にノミネートしている超名俳優です。《ドリーム》、《アンタッチャブル》、《ディレクターズ・カットJFK/特別編集版》、《パーフェクト・ワールド》….ヒット作品を挙げればきりがないです。
30代まで代表作が無い遅咲きの俳優さんでしたが、今では誰もが知る俳優になりました。【Netflix】でケビン・コスナーを観れるのは素晴らしい。
ウディ・ハレルソン(Woody Harrelson)


僕の大好きな俳優の一人です!
いや~本当に演技が上手です。
本作でフランクの相棒メイニー・ゴルトを演じるはウディ・ハレルソンです。
家族構成から漫画レベルのウディ・ハレルソンは、父はマフィアの雇われ殺し屋、母は弁護士をしています。父はケネディ暗殺実行者を名乗ってた時期もあったのだとか。
彼自体も問題ばかり起こす人で、1983年には道路で踊り狂って警官を殴り逮捕されています。1966年にはマリファナ栽培で逮捕。同年、環境保護を訴えゴールデン・ゲート・ブリッジによじ登り逮捕。
その後もタクシーの後部座席を壊して逮捕。数回に渡って逮捕されてる問題児です(笑)
演技は冴えない役~悪役まで何でも高いレベルでこなせる俳優さんです。

何をやらせても上手くこなす。
脇役~主演まで務めれる天才。
キャシー・ベイツ(Kathy Bates)

本作でファーガソン知事を演じるは大物女優キャシー・ベイツです。《しあわせの隠れ場所》に出演している為、ジョン・リー・ハンコック映画には2度目の出演です。

もしかしたらゲスト出演かもしれません。
彼女は元々舞台女優でトニー賞演劇主演女優賞にもノミネートされた実績もあります。その後《パパ/ずれてるゥ!》で映画デビューを果たします。
1990年《ミザリー》でアニー・ウィルクス熱演してアカデミー賞主演女優賞、ゴールデングローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)を受賞しています。
その後も《フライド・グリーン・トマト》、《タイタニック》など数々の映画やドラマに出演しています。
珍しい視点

警察視点で描かれる
ボニーとクライド視点の映画化はいくつかされてきましたが、警察側から描かれるのは珍しいです。というのも、ボニーとクライドは「悲劇の愛」のように描かれるのでウケる年齢層の幅も広かったです。
対して警察側から描くとなると、どうもお堅い印象になりがちです。そこをテキサスレンジャーズを使って少し観やすくして、ケビン・コスナーやウディ・ハレルソンを使ったのが本作の特徴でしょう。

二人がいるだけで何だか凄そうな
映画だと思ってしまう。
映画慣れしてなきゃしんどい場面
本作は警察側からの視点という事でどうしても捜査の描写が必須になります。実話という事もあって、ダラダラ捜査時間が過ぎるのを待つハメになります。映画慣れ、もしくはクライム映画好きでなければ発展の少なさや長さに痺れを切らすでしょう。

警察側で映画化が少ないのは視聴者が
離れる心配があったのかもね。
ボニーとクライドも顔が最後まで判明しないのと終始重圧感がある作品なので離脱者も多いと思います。
反対に、リアルを 知りたいor楽しみたい という人には100%お勧め作品ですね。大きな展開があるのは最後の最後だけなので、そこまで楽しめる方は観て損はないです。
観終わった後は考えさせられる

命の重さは金に換えられない
減点評価ばかり書いてきましたが、それはあくまで「初心者」にとってです。映画好き、クライム好きはリアルな描写が多い本作を観るべきです。
ラストシーンでボビーとクライドが150発以上の銃弾を受け、その内80発が身体に浴びせられた最期。この直後フランクとメイニーは悲しい表情を浮かべます。

いくら犯罪者でも殺すことに
抵抗はある。警察も人間という
事を示すシーンだよね。
一番印象的なのはエンディング直前シーンでのこと。フランクとメイニーはAP通信から「1000ドルで取材を受けさせてくれ」との誘いを「恥を知れ」ときっぱり断りました。このシーンが僕は一番好きで、今の時代のマスコミを象徴しているのではないだろうか?と思いました。
命=金に換えられる神経を疑ったのでしょう。彼らは正義のために行動しているのであって、決して金で動いていない、そんな意図を読み取れました。

このシーンは清々しくてね。
大切何かを考えさせられるよ。
二人の正義の違い
物語の中盤でウェイドが殺された際に二人の正義の違いがハッキリとしました。
[ フランク ]
- 犯罪者は殺されて当然だ
- だから慈悲や情けは要らない
- 犯罪者に命の重みなど存在しない
[ メイニー ]
- 犯罪者にも慈悲や情けは必要だ
- よって刑期を全うすれば普通の人として扱うべきだ
- 命の重みは誰も同じだ
フランクとメイニーは過去に犯罪者に慈悲を与えたら裏切られた過去がありました。そこからフランクは考えを変えて犯罪者を見るようになったのです。そういった考えの違いから口論になる場面もありました。

どちらも間違ってない考え方だよね。
ラストシーンでボニーとクライドを射殺した後にフランクは考えを変えたようにみえます。確証的な会話は無いですが終わった後の二人の静けさや表情に垣間見えます。
英雄扱いの犯罪者

ボニーとクライドは銀行強盗の罪で逃亡して、警官や銀行員を沢山射殺していまいた。今の時代であれば犯罪者に味方などほぼ付きませんが、この時代ではボニーとクライドのファンは町中に沢山いました。
特に貧困層に多く存在して、二人が射殺された際には悲しみの声が上がるほどでした。2年間逃亡出来たのも人々がかくまったお陰とも言えます。

二人が滞在する街には長蛇の列が出来るほどです。
悪の英雄は悲劇の最後を遂げますがこれが一番正解だったのでしょう。捕まれば拷問、死刑、無期懲役になる。犯罪者の肩を持つわけではないですが、彼らにとって良い運命だったのは間違いありません。
レビュー

本作《ザ・テキサスレンジャーズ》は実話が基になってる作品なのでお堅い印象がありました。ですが、その反面映画好きには面白い作品であり、出演者も超豪華でした。
今回からは総合評価を100点形式で評価していきたいと思います!

初心者やクライム慣れしてない人
にとっては厳しい作品。妥当な点数
でしょう。
最後に
今回は【Netflix】《ザ・テキサスレンジャーズ》のあらすじ(ネタバレあり)、レビュー を紹介させて頂きました 。
内容は悪くない作品。
でも、少しダラダラし過ぎな印象でしたね。
気になった方は【Netflix】にて是非ご覧ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました 。

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